各メーカーが充電式補聴器をリリースして3年~4年経ちます。
販売店としても充電式補聴器についての情報や知識が蓄積されてきましたので
今一度、充電式補聴器について考察していきたいと思います。
充電式補聴器とは
スマートホンなどで使われているリチウムイオン充電が補聴器に内蔵されていて、専用の充電器に補聴器本体を差し込むことで充電ができる補聴器です。

接触型と非接触型
接触型と非接触型
接触型 補聴器本体と充電ケースにある、接点に合わせることで充電を
行うタイプ
非接触型 充電ケースに置くだけ(入れる)だけで充電ができるタイプ

充電式補聴器のメリット
●電池交換の手間が省ける
電池のふたを開けて小さい電池を交換するのは高齢者や手先が不自由な方には
難儀です。 充電式補聴器は補聴器本体を充電器に置くだけです。 メーカー
によっては補聴器と充電器の接触がなくても充電ができる非接触型もあります
●補聴器本体の故障リスクが低くなる
補聴器の故障の原因の一つに汗や湿気などがあり補聴器本体内の部品が錆で劣
化することがあります。電池蓋の隙間から湿気が入り込むのが原因です。
※マイクロフォンも汗や湿気の影響を受けやすい
●電池を買う必要ななくなる
電池のストックの必要性がなくなる。電池を予備で持っておく必要がなくなり
ます。
当然ながら電池の廃棄も不要になる。
●電池の寿命
空気電池は寒い時期に寿命が短くなります。 充電式は低温状態でも良好に
機能します。
充電式のデメリット
〇充電式補聴器のリチウムイオン電池はスマホなどと同じように経年使用により
容量が低下します
1~2年後 90~70% 3~4年後 80~60% ※使用状況により異なる
〇接触型の場合 補聴器を充電ケースに正しく入れないと充電されない。
接触部分が汚れやゴミなどが付着していると充電ができない場合がある。
〇充電を忘れたら、補聴器が使用できない
メーカーによっては充電ケースに蓄電機能があったり
充電パックなどが別売りで用意されている。
〇充電器が付くため、価格が高くなる。
補聴器の価格+充電器の価格になるため割高になってしまう。