はじめての補聴器選び

補聴器はフィッティング(調整)が大事です

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フィッティングとは補聴器の調整を行うことです。
使う人の聴力に合わせて補聴器から出る音を調整します。
デジタル補聴器は周波数ごとの調整が可能になりました。例えば聞こえない周波数の音を大きくして、聞こえる周波数の音はあまり大きくしないなどの調整が可能になりました。

周波数ごとの調整に関してはチャンネル数とは を参照してください。
https://nihon-hotyouki.com/wp/wp-admin/post.php?post=603&action=edit


下の図を見てください

赤い○は裸耳聴力で■が補聴器をつけたときの聴力になります。
裸耳聴力との差が補聴器で増幅した音量になります。
5dBの横一列の—-は正常な聴力(10代くらい)になります。
聴力は 年齢と共に 衰えていきます。

調整の目標値は会話で重要な周波数となる500Hz~2000Hzの周波数で30~35dBくらいまで上げることです。
30~35dBの音であれば小さめの声が聞こえる、3m離れた場所からの呼びかけにも反応できるくらいのレベルとなります。


10代の聴力まで音を上げることは可能?

年齢にもよりますが音量を上げれば言葉が聞き取れるわけではありません。
言葉を理解するのは脳なので聴覚神経が加齢で衰えていれば「音は聞こえるが言葉が理解できない」という事が起こります。
また、補聴器の音量を上げると雑音がうるさく聞こえたり自分の声が響いたりすることがあります。
補聴器を装用して30dBから40dBくらい聞こえるようになれば補聴器の効果はあると判断してよいでしょう。

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