過去にあった事例です。
Ａさんは、テレビのコマーシャルで流れていた。１万円くらいの”補聴器”に興味をもち、購入を考えていました。
補聴器を使用してる友人はいないし、相談する人も回りにいなかったのでその”補聴器”を購入しました。
そのAさんが来店されました。
雑音ばかりうるさくて、会話が全く聞こえない！ 言葉をはっきり聞こえるようにしてほしいとの事
その”補聴器”と説明書など一式をバッグから取り出しました。
Aさんが購入したのは補聴器ではなく集音器でした。
補聴器の知識の無い方（ほとんどの方がそうですが）は、補聴器と集音器の違いがわかりません。
見た目も似ています。
補聴器は、管理医療機器です。
補聴器は医療機器の承認を得たものです。
集音器は、そのよう承認を得ることなく単なる音響機器として販売されています。
そのＡさんの聴力を測り、”補聴器”を試聴していただいたところ
全く聞こえ方が違う！ と驚かれていました。
補聴器は個人の聴力に合わせて調整します。
また調整も一度ですべてが上手くいくわけではなく、実生活の中で使用すると様々な問題が出てくることがあります。
例えば、紙をめくる音が響く・食器のカチャカチャいう音がうるさい・など
調整⇒試聴⇒調整⇒試聴 これを繰り返して快適に聞こえるようにしていくわけです。
Ａさんには補聴器と集音器の違いを説明したところ納得していただけたようでした。
ただし”補聴器”の価格には驚かれていました…。